一般的には「きょうばい」と呼ばれていますが、業界では「けいばい」と呼んでいます。
大抵の方は、不動産を購入される場合、銀行などの金融機関のローンを利用されるかと思いますが
その際、銀行はお金を貸す担保として購入される不動産などに「抵当権」というものを設定します。
これは、ローンが払えなくなった際に銀行がその不動産を差押えて売却し、その売却して得たお金から残りのローンの弁済に充てられるという権利です。
この、ローンが払えなくなり銀行が差押えて売却する手続きを「競売」といいます。
物件の中の多くは、競売になる前に任意売却という方法で一般市場にて物件を売ることが出来ます。
そうすると、実際に競売になる物件というのは「一般の人が買わない、買えない」物件ということになります。
そのため、「格安」で不動産が買えるわけです!
といっても、一般の人が買えないから「ダメな物件」ということではありません。
物件的にはいいけれど権利関係がややこしいという様な「専門知識が必要となる物件」ということです。
中には一般の人でも解決出来る様な問題の物件も存在します。
一般の方でも競売に参加出来るため、個人で参加される方や代行入札という方法で参加される方が年々増えてきています。
競売では一般市場価格から3,4割安く買える事が多く、物によっては半値以下で買える物もあります。
競売市場では年中、大売り出しセールが行われているのです。
見ききの方にとっては、かっこうの購入ツールではないでしょうか。
一般市場では人気で売出されない様な希少な物件が出ることが競売ではよくあります。
「売りたくないものを売りに出す」という競売だからこそです。
競売市場では市場よりも安く購入できるため、その分利益率が高くなります。 また、一般市場では数の少ない投資用一棟ビル・アパート・マンション物件も多数出ています。
競売では一般の不動産購入とは違い、室内を見るということがほとんど出来ません。
現地で外観を見たり、裁判所より公告される資料の室内写真を見て判断するしかありません。
競売は入札形式となります。自分が落札したい・落札できるだろう値段で入札し、後は指を銜えながら待つだけ。もし、自分よりも高い値段の人がいれば・・・片思いで終わってしまいます。
通常、一般市場で不動産を購入した場合は売主の瑕疵担保責任というものがあり、購入後に建物などに欠陥があった場合は保証されます。
しかし、競売で購入した物件というものはその後何かあったとしても何も保障がされません。
自分でどうにかするしかないのです。そのため、そうならない様に物件を見極める必要があります。